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iOS 14にしたらアプリから写真が表示されなくなった場合の対処法

 日本時間で本日(9/17)にiOS 14がリリースされました。

ウィジェットやApp Clipsなどの新機能が目玉なのですが、色々便利になる一方でこれまで出来ていたことが出来なくなることもあるかもしれません。少し不便になることの一つにアプリから写真へのアクセスの権限が厳しくなったことがあります。iOS 14にしてから何かしらのアプリからカメラロールにアクセスしようとするとこのようなダイアログが表示されます。

ここですべての写真へのアクセスを許可を選択すればこれまでと同様にアプリで写真を選択することができます。写真を選択を選択すればアプリからアクセスしてもいい写真を選択することができます。しかし、ここが落とし穴で、一度アクセスを許可する写真を選択するとしばらくはその選択した写真しかそのアプリからはアクセスできなくなってしまいます。例えば一度Instagramに写真をアップロードして、次に違う写真をアップロードしようとしても選択画面に表示されなくなってしまうことがあります。(ちなみに許可しないを選択するとアプリからは写真が何も表示されなくなります)

解決方法

 もし、写真が表示されなくなってしまって困った場合の解決方法として、まずiPhone/iPadの設定アプリから写真が表示されなくなったアプリを選択します。

写真という項目が選択した写真もしくはなしになっていた場合は写真をタップします。

すべての写真を選択すればそもそもの問題は解決しますが、一旦他の写真へのアクセスを許可したい場合は選択した写真を編集をタップします。そこでアプリにアクセスの許可を与える写真を選択したら完了をタップして、再度アプリの写真選択画面に戻るとアクセスを許可した写真が表示されます。

どうしてこのような機能が追加されたのか

 ただただ不便に感じるこの機能がどうして追加されたのか気になる方もいるかもしれません。これはアプリが写真へのアクセスを最小限にすることでプライバシーを確保するための機能です。アプリがすべての写真や動画にアクセスできてしまうと、もしアプリに悪意があった場合に勝手にすべての写真を勝手にどこかのサーバーに置いてしまうことなどが可能になります。公開したくない写真が勝手に公開されてしまう恐れもあります。その他にも、AIによってそのアプリを使っている人がどういう写真をよく撮るのかを勝手に集計されたりといったことも可能になります。ここに挙げたのはあくまで一例ですが、プライバシーが気になるならアプリがアクセスできる写真・動画はなるべく制限しておいた方が良いということですね。
 ちなみにこれはiOS 14がリリースして暫くの移行期だけの問題かと思います。iOS 14向けに作られているアプリでは選択した写真だけを利用するように対策されるかと思いますのでそのアップデートが出次第アプリも快適に利用できるようになるかと思います。(noteも同様です。iOS 14対応のアップデートまで少々お待ちください🙏🏻)

まとめ

 iOS 14のアップデートによって便利になる機能が増える一方で少し不便に感じることが出てくるかもしれません。しかし、それは皆のプライバシーを守るための重要な施策なので、そこで諦めずにアプリのアップデートをお待ちいただければと思います。
 ちなみにOSのアップデートを待った方がいいのか気になる方もいるかもしれません。僕はiOS向けのアプリを開発しているのでなるべく皆には最新のOSを利用して欲しいと思っています。(最新のOSには新機能だけではなくたくさんの不具合が修正されていることが多いためです)しかし、気に入っているアプリがiOS 14に対応していないと、少し不便になったり、最悪の場合クラッシュしてしまうことがあるかもしれません。一旦お気に入りのアプリがiOS 14に対応するのを待つのも良いのかもしれません。

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