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家の間取りを自由にできるなら

家の間取りを自由に決められる機会があったら、皆さんはどんな部屋にしたいですか?

前回中古マンションを購入したことを記事にしました。そこでリノベーションを進めていることも書きました。例えば以下のような箱(家)があった場合に皆さんはどのようにレイアウトしますか?(家の広さは仮に80㎡とし、黒い▪️はパイプスペースなので動かせない、また薄いグレーの部分は配管などが通りやすいように一段下がっているという制約があるとします)

前提条件

今回、最初はほぼ僕のわがままから中古マンション探しやリノベーションを行うことにしました。主な理由は
・集中できるワークスペースがほしい
・妻は広々とキッチンを利用したい
・収納はウォークインクローゼットにまとめたいが、そこにはなるべく猫が入らないようにしたい
(理由としては服などになるべく猫の毛をつけたくなかったり、いたずらされたりして困らないようにしたかったため)
というものです。こういった三者三様の理由と、後述する前提条件を加味して間取りを作って行きました。

事前準備

今回はリノベーションをお願いする会社から「コンセプトシート」を書くように依頼されました。内容は家族構成や、現在の家の不満点、家での過ごし方、次の家で叶えたいこと、持ち込み予定の家具・家電、スケジュールなどです。それを基にリノベーション会社より間取りの案が上がってきました。

間取り決め

最初に上がってきた案がこちらです。

A案

今見てみると、別に悪くないような気がするのですが、LDKから廊下を見た際にドアが多いこと、寝室とウォークインクローゼットが繋がっていることで猫が自由にウォークインクローゼットに入れてしまうことを心配したので別案を出してもらうことにしました。

続いて上がってきた案がこちらです。

B案

変更点としては、廊下にあった洗面台が脱衣所に移動しました。洗面台はなるべく外に出したいということになり却下しました。

続いて上がってきた案がこちらです。

C案

土間玄関から直接ウォークインクローゼットに入れるようになりました。玄関から入る口が2箇所になることに違和感を覚えたので却下しました。

続いて思い切った案として出てきたものがこちらです。

D案

土間玄関から正面に行けばウォークインクローゼット、右に行けば寝室やワークスペースに行けるというものです。この案は水回りにウォークインクローゼットが近すぎて湿気が気になるということになり却下しました。(しかし、この案を見て「ここまで水回りが動かせるのか」と頭の中の可能性が広がりました。)

これまでの案だとなんとなく全体的に収納が少ないなと思って僕が提案した案がこちらです。

E案

水回りを少し奥に押して、土間の奥に収納スペースを作ってみました。水回りを移動するところが先ほどのD案を見たから出せたアイデアでした。

最後が土間玄関からいきなり洗面台が現れる案です。

F案

寝室部分は区切らずにオープンにしてしまいました。最終的にこの案で進みそうではあったのですが、寝室が区切られていないこと、ベッドを置く予定の場所とパイプスペースが近いので音が懸念になり却下になりました。

(ほぼ)最終決定

これら以外にも様々な案を検討しましたが最終的にはE案をベースにして、寝室とウォークインクローゼットを完全に仕切るような感じにしました。

最終決定案

土間玄関もある程度の広さがあり、ワークスペース、寝室、ウォークインクローゼットがそれぞれしっかり区切られ、キッチンも広く、LDKも十分な広さが確保できていると思います。ウォークインクローゼットだけだと収納として不安があったので、土間の奥にも見えない収納があるのがとても気に入っています。
現在はLDKはとても広いスペースになっていますが、将来的に仕切りを増やしたりできる余地も残っています。

大変だったこと

制約にとても苦しめられました。主にパイプスペースの位置です。この位置にパイプスペースが無ければもっと自由にレイアウトできるのに...と何度思ったことか。
最終的には満足のいく間取りになりましたが、リノベーションをする前の間取りにかなり似てしまっているところに悔しさは残ります。(逆にいえばこういう間取り用に設計されているので仕方ない部分でもあるのかもしれません。)
また、実際に解体してみないとこの間取りで進められるかが分からないことも残っています。(キッチンをアイランドにする都合で床の高さが上がってしまうらしい)
間取りは一度決めてしまうとなかなか変更できないので、この辺りは普段変更可能なソフトウェアを作っている身としては、意識が違うなと思いました。(QAが実際に住むしか無いというのも家造り、リノベーションとしての課題になりそうです)

まとめ

今回は我が家のわがままをギュッと詰めた間取りができたと思います。また、実際に決めることは間取り以外にも、壁や床の色や素材、収納棚の場所や枚数、キッチンや風呂、トイレなどの商品選び、照明のダクトレールの位置や、電源の位置など決めないといけないことは山ほどありました。
裏話として、通常の打ち合わせは2時間程度なのですが、我が家の打ち合わせは4時間かかることもザラにありました。また、ここまでに決めないと工事が始められないという締め切りギリギリまで決まり切らずに、イレギュラーな打ち合わせを何度か追加でお願いしてしまいました。担当の方には申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、最終的にとてもいいと思える間取りができたので感謝しかありません。ありがとうございました!
工事の着工まではもう少し時間が空くのですが、出来上がりが今からとても楽しみです!

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